「チャイルドシート、R129って何?うちの子には必要?」
そんな疑問を持っているあなた!
チャイルドシートの安全基準ってどんどん変わるし、どれを選べばいいのか迷いますよね。
特に最近よく聞く「R129」。「新しい安全基準だ」と言われると、気にならないはずがありません。
でも、「R129が義務になったの?」「R44のチャイルドシートとどっちがいい?」
そんな不安も湧いてくるはずです。
結論として、日本では今のところR129基準のチャイルドシートは義務ではありません。
今持っているR44基準のものをそのまま使っても問題なし!
ただし、R129はより厳しい安全基準をクリアしているため、安全性を重視するなら買い替えを検討する価値は十分にあります。
そこで本記事では、R129とは何か?どっちがいいのかなぜ安全性が向上したのか?買い替えるならどのモデルがおすすめか?を詳しく解説していきます!
R129とは?R44との違いは?どっちが安心?

「R129」とは、国連欧州経済委員会(UNECE)が定めた最新のチャイルドシート安全基準です。
従来の「R44」よりも厳格な衝突試験をクリアしており、特に側面衝突への対応が強化されています。
項目 | R129(i-Size) | R44(従来基準) |
---|---|---|
基準策定 | 2013年〜最新基準 | 1980年代〜旧基準 |
安全試験 | 側面衝突試験あり | 前後衝突試験のみ |
適用基準 | 身長基準(i-Size) | 体重基準(kg) |
固定方式 | ISOFIXが推奨 | シートベルト固定可 |
使用義務 | 日本では義務化なし (推奨) | 現在も使用可 |
販売状況 | 最新モデルはほぼR129準拠 | EUでは販売禁止 (2024年9月以降) |
安全性 | 高 (側面衝突試験・衝撃試験強化) | R129と比べると低い |
価格帯 | 高め (安全性能向上のため) | 比較的安価 |
ここでは、R129とR44の違いの中でも重要な以下の4つを詳しく見ていきます。
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身長基準の導入(R44は体重基準)

R44では「体重9kg以上」などの基準が用いられていましたが、R129では「身長76cm以上」のように身長基準が採用されています。
これにより、成長に応じた適切なシート選びが可能になりました。
側面衝突試験の追加(R44は正面・後面のみ)

R129では、新たに側面衝突試験が義務化されました。
R44では正面・後面衝突のテストのみが行われていましたが、事故の約25%が側面衝突であることが統計で示されており、側面からの衝撃に対する安全性強化が求められていました。
R129適合モデルでは、強化されたヘッドサポートやエネルギー吸収材を使用し、横方向の衝撃から子どもを守る構造になっています。
ISOFIXの推奨(R44はシートベルト固定もOK)

R129では、ISOFIX(アイソフィックス)固定が基本となり、取り付けの安定性と安全性が向上しました。
R44基準のチャイルドシートはシートベルトでの固定が一般的でしたが、シートベルト固定は装着ミスのリスクが高く、調査によると約50%以上のユーザーが正しく装着できていないとされています。
ISOFIXなら、車両の専用金具にチャイルドシートを直接固定できるため、取り付けミスを大幅に減らし、安全性を確保できます。
衝撃試験の強化(より実際の事故に近いテストへ)

R129では、従来のR44と比較してより現実的な事故を想定した衝撃試験が導入されています。
例えば、R44では「ダミー人形を使った前後方向の衝突試験」が行われていました。
しかしR129では「Qシリーズ」と呼ばれる最新の精密ダミー人形を使用し、前後だけでなく側面衝突や回転衝突の影響も評価されるようになりました。
R129では従来よりも高い速度で衝撃試験が実施されており、実際の事故に近い状況下での安全性がテストされています。
チャイルドシートR129は義務?日本と海外の規制

日本ではR129の使用は義務ではなく、R44基準のチャイルドシートも引き続き使用可能です。
ただし、ヨーロッパではR129への完全移行が進んでおり、日本でも将来的に変わる可能性があります。
日本におけるR129の適用状況
現在、日本ではR129のチャイルドシートが販売されていますが、R44基準の製品も合法的に使用できます。
2025年3月時点で、R44の販売や使用が禁止される予定はありません。
ただし、国土交通省の公式発表によると、安全性向上のためR129準拠の製品が推奨されています。
メーカーもR129適合モデルの販売に力を入れており、将来的にR44が廃止される可能性は十分にあります。
現時点で「R129のチャイルドシートでなければならない」という法的義務はないため、すぐに買い換える必要はありませんが、新規購入の際はR129を選ぶのが安心でしょう。
海外では絶対必要?EUとアメリカの動向
ヨーロッパ(EU)では2024年9月1日以降、R44基準のチャイルドシートの販売が禁止され、R129が絶対に必要になりました。
これは、R44が古い基準であることや、安全性の向上が求められているためです。
一方、アメリカではR129に相当する独自の安全基準(FMVSS 213)が適用されており、国ごとに異なる規制が存在します。
しかし、世界的な流れとしては「より厳格な安全基準に移行する」方向にあるため、日本も将来的にはR129へ完全移行する可能性が高いと考えられます。

日本ではR129は義務ではありませんが、安全性や今後の流れを考えると、新しく購入するならR129対応のチャイルドシートを選ぶのが賢明です!
チャイルドシートR129の選び方

R129のチャイルドシートを選ぶときに注目すべきポイントは以下の3つです。
必要用途に合ったモデルを選ぶことで、安全性と利便性を両立できます。
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ISOFIX対応かどうか

R129では基本的にISOFIX(アイソフィックス)固定が推奨されています。
ISOFIX対応のチャイルドシートは、車の専用金具にカチッとはめるだけで固定できるため、取り付けミスが少なく、衝突時の安全性も高いのが特徴です。
ただし、ISOFIXに対応していない車もあるため、購入前に車の適合表を確認しましょう。
身長基準で選ぶ(i-Size)

R129基準では、従来の「体重基準」ではなく「身長基準(i-Size)」が採用されています。
(詳しくは、「R129とR44の違い」をチェック!)
「76cm以上」「100cmまで」などの表記をしっかり確認し、お子さんの成長に合ったモデルを選びましょう。
どのくらいの期間使えるか

チャイルドシートには、新生児から使えるものや、長期間使用できるものがあります。
- ベビーシート(新生児〜15カ月頃)
持ち運びしやすく、ベビーカーに装着できるタイプも - チャイルドシート(生後15カ月〜4歳頃)
後ろ向き・前向き両対応が主流 - ジュニアシート(3歳頃〜12歳頃)
大きくなったらハイバックブースターとして使える

使用期間の長いモデルを選ぶと、買い替えの手間が減りますよ。
R129適合のおすすめチャイルドシート5選【2025年版】

現在販売されているR129適合のチャイルドシートの中から、おすすめモデルをピックアップしました!
【コンビ】クルムーヴ R129 エッグショック CA


固定方法 | ISOFIX対応 |
適用身長 | 76cm〜105cm |
価格 | 約55,000円 |
- 360°回転式で、ドア側にシートを回すと簡易ロックがかかり、スムーズな乗せ降ろしが可能
- コンパクトな設計で、軽自動車やコンパクトカーにも適用
- ヘッドレスト中央部に衝撃吸収素材「エッグショック」搭載
【カトージ】Joie エレベート R129


固定方法 | シートベルト固定 |
適用身長 | 100cm〜150cm |
価格 | 約15,000円 |
- ハーネスモードとブースターモードの2種類で調整でき、成長期のお子さまに対応
- ヘッドサポートは10段階調節可能で、肩ベルトと連動して高さ調節が容易
- 3層構造のヘッドサポートで、側面衝突の安全性を強化
【リーマン】ラクール ISOFIX


固定方法 | ISOFIX対応 |
適用年齢 | 新生児〜4歳 |
価格 | 約40,000円 |
- ワンタッチ操作で回転が可能なボタンが両サイドにあり、赤ちゃんの乗せ降ろしがしやすい
- 低座面・低重心の設計で、一般的な回転式よりも乗せ降ろしが容易
- 軽量で車の載せ替えも簡単
【コンビ】クルムーヴ コンパクト R129 エッグショック JS


固定方法 | ISOFIX対応 |
適用身長 | 45cm〜105cm |
価格 | 約50,000円 |
- リクライニング機能搭載で快適性◎
- コンパクト設計で、小型車にもぴったり
◎詳しくは、関連記事「コンビクルムーヴの特長」をチェック!
【Joie】i-Snug2(アイ・スナグ2)


固定方法 | ISOFIX対応 |
適用身長 | 76cm〜125cm |
価格 | 約25,000円 |
- 衝突時の衝撃吸収機能が優秀
- 洗濯機で洗えるカバー付き

R129のチャイルドシートを選ぶなら、ISOFIX対応・身長基準・使用期間をチェックするのがポイント!
用途に合ったモデルを選べば、より安全で快適に使えます。
R129のチャイルドシートは買うべき?どっちが必要?

R129のチャイルドシートは、より厳格な安全基準をクリアしており、特に側面衝突時の安全性や取り付けミスの防止に優れています。
では、あなたはR129とR44のどっちのチャイルドシートが必要なのか?
ケースごとに詳しく見ていきましょう。
R129を買うべき人
- これからチャイルドシートを購入する人
→R44とR129の両方が市場に出回っている今、新しく買うならR129を選んだ方がより安全! - より安全性を重視したい人
→側面衝突試験をクリアしているR129なら、万が一の事故時にも安心感が高い。 - ヨーロッパ基準の最新モデルを使いたい人
→EUではR44の販売が禁止され、完全にR129へ移行している。安全規格としての信頼性が高い。
R44のままで問題ない人
- すでにR44のチャイルドシートを持っていて、使用期限内の人
→日本ではR44の使用が認められているため、特に急いで買い替える必要はなし。 - 日本国内で法的に義務化されるまでは買い換えたくない人
→現時点でR129の使用は義務ではないため、R44のチャイルドシートも引き続き合法。 - コストを抑えたい人
→R129のモデルはR44よりも高価格帯が多いため、予算を重視する場合は現行のR44を使い続けるのもアリ。
新規購入ならR129がベスト!
ただし、現在R44のチャイルドシートを使っている場合は、無理に買い替える必要はありません。
チャイルドシートの安全基準R44とR129に関連したよくある質問
- QチャイルドシートはR44規格でも大丈夫ですか?
- A
R44規格のチャイルドシートも現在使用可能です。ただし、R129規格の方がより厳しい安全基準を満たしているため、可能であればR129規格の製品を選ぶことをおすすめします。
- QチャイルドシートはR44とR129のどちらを選べばいいですか?
- A
R129規格の方が安全性が高いため、可能であればR129を選ぶことをおすすめします。ただし、R44規格も法律上問題なく使用できます。予算や車種との相性も考慮して選択しましょう。
- QR129規格のチャイルドシートでおすすめの製品はありますか?
- A
R129規格のおすすめ製品には、コンビ「ネルームEG」やマキシコシ「Titan Pro」などがあります。安全性や使いやすさ、成長に合わせた長期使用が可能な点が評価されていますね。
- QR44規格のチャイルドシートはいつまで使えますか?
- A
R44規格のチャイルドシートは、現在も使用可能です。ただし、今後数年以内に新規販売が禁止される可能性があります。既に所有しているものは、製品の耐用年数内であれば使用できるでしょう。
- QジュニアシートにもR129規格はありますか?
- A
はい、ジュニアシートにもR129規格があります。R129規格のジュニアシートは、側面衝突テストなどより厳しい基準をクリアしており、安全性が高いとされています。
- QR129規格のチャイルドシートはISOFIX対応が必須ですか?
- A
R129規格のチャイルドシートは、多くがISOFIX対応となっています。ただし、すべてがISOFIX専用というわけではありません。シートベルト固定タイプのR129規格製品も存在します。
- QR129規格のチャイルドシートでシートベルト固定は可能ですか?
- A
R129規格のチャイルドシートの中には、シートベルト固定が可能な製品もあります。ただし、ISOFIX対応の製品の方が多く、より安全性が高いとされています。
- Qチャイルドシートの安全基準R129の特徴は何ですか?
- A
R129規格の主な特徴は、側面衝突テストの導入や、体重ではなく身長基準での選択が可能な点です。また、4歳まで後ろ向き使用を推奨するなど、より厳しい安全基準となっています。
安全性を考えるならR129モデルがベスト!
本記事では、R129のチャイルドシートが必要か、R44とどっちがいいのかについて解説してきました。
ポイントをおさらいしましょう!
従来のR44よりも厳格な安全基準で、側面衝突試験の追加やISOFIX推奨など安全性が向上。
現時点では義務ではなく、R44のチャイルドシートも引き続き使用可能。
- R129は身長基準で選べる
- 側面衝突試験をクリア
- ISOFIX推奨
これから購入する人、安全性を重視する人はR129がおすすめ。
すぐに買い替える必要はないが、将来的にはR129が主流になる可能性が高い。
今後、日本でもR129が完全義務化される可能性があります。
子どもの安全を第一に考えるなら、R129対応のチャイルドシートを選ぶのがベストな選択です!